「奴奴奴」

http://us.imdb.com/title/tt0901487/
久しぶりに試写会に当たって、有楽町そごう(現ビックカメラ)の読売ホールへ。
入場30分前だがそこそこの行列。作品人気かはたまたイ・ビョンホンファンの
動員か。
この映画、「いい奴悪い奴ずるい奴」、短縮して「奴奴奴」と呼称されるが
日本公開では「グッド、バッド、ウィアード」というなんとも捻りの無いタイトル
が付けられてしまった。ポスターの図柄も、どう宣伝していいか分からず苦悩する
宣伝マンの姿が透けて見えるようで・・・・・・「ダブルボーダー」や「ラストマン・スタンディング
を思い出す。ただのアクション映画をただのアクション映画で無い様に見せる
その苦労は並大抵でない。でもこの映画はいわゆる韓国映画のメイン視聴者である女性向ではなく
あくまでアクション、バカ映画のカテゴリー。中学生〜おっさん向け、なのだ。
公開する前から興行的に失敗すると分かっている作品を宣伝するのも大変、だろう。
・・・脱線だ。
この映画、韓国版DVDにてすでに拝見済み。ただ当方韓国語は分からず絵面だけの鑑賞
思ったよりバカ方向への思い切りが足りず、イマイチ、との印章だった。
予告編などを見て過剰期待していた部分があったのかもしれない。
今回字幕つきで見ることが出来て、冒険モノに良くある 秘宝の地図をめぐる
三つ巴〜四つ巴のどたばた、パラレルのような架空満州国を設定することによる
何でもありOKの舞台設定は成功しているように見えた。ソン・ガンホイ・ビョンホン
に食われっ放しだったように見えた「いい奴」役の役者もそれなりにキャラが立っているように
見えた(それでも食われているようには見えたが)。日本軍司令官役の白竜も確認できたよ。
日本軍の武器は、ちゃんと当時のものらしいし。
この日本軍が登場し、ちょっと「サンダードーム」を思わせる猛チェイスと成るんだけど
この延々続く猛チェイスの果てに行き着いた秘宝の正体もなんだかな・・・・と
一番盛り上がるところで妙に盛り下がるのは残念。カメラワークが激しすぎるのも
中盤のシークェンスではともかくこの終盤のロケーションでは逆効果、と感ずる。
それでも、主にソン・ガンホのコミカル演技に会場内はそれなりに沸いていたな。
個人的には変に力の入ったイ・ビョンホンも捨てがたい。この二人は「JSA」以来の共演かな?
そしてエンドクレジット、妙なイメージエンディングソングで激萎え。
でも拍手は起こったよ。ざっくり言って面白かった。DVDで見たときより好印象だ。
あと、韓国版DVDとバージョンが少し違った。気がついたのは終わり方なんだけど。
韓国版にはインターナショナル版と韓国公開版が収録されていて、僕が見たのがどちらかは
分からないのだけれど。今回の日本公開版のほうがタイトな良い終わり方と感じた。
国内版DVDもいずれ発売されるだろうけど、吹き替えも含めてスペックが今から楽しみだ。
http://www.gbw.jp/

JSA [DVD]

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