「マイアミバイス」

AXN。TV版セカンドシーズンのベトナム話し。冒頭のドアーズ、まぼろしの世界に合わせて流れるナム戦ニュース映像から燃え燃え。吹き替えではソニー役の吹き替えによる「解説」が流れてちょっと興ざめだがいた仕方なし。ニュース映像からベトナム撤退の空母甲板にキャメラが映ると、ベトナム時代のソニーが出てくるのだが、ボディアーマーがナム戦当時のものではない事に注目だ。ここは69か55で決めてほしかった・・・・。ソニーのポン友のジャーナリスト、アイラ・ストーン(ボブ・バラバン)はナム戦時代から米兵の戦死遺体にまぎれて密輸される麻薬のシンジケートの黒幕、ザ・サージャントを追って居て、その手がかりをつかんだ、という振れこみでマイアミにやってくる。最初からあやしさ大爆発なのだが、案の定ボート上でナム戦時代の思いで話しをしんみりやっていると迫撃砲の洗礼を受ける。ここで「やぁーーーーーってくるぞーーーーーっ」と、一気にベトナム時代に逆戻りするアイラ・ストーン。マイアミ在住のナム戦時代からの知り合いで情報通のメイナード大尉(G・ゴードン・リディ)に会えば会ったで逆切れ。撃たれりゃ撃たれたで「衛生兵ェーーーーッ」と絶叫。
このエピソード、演出はドン・ジョンソン。シーンシーンで繋がりが悪かったり、過度にあやしさを強調したり、イマイチピリッとしない部分もあるが、所々で入るコメディ演出(マッチョなオカマに言い寄られて居心地悪そうなスワイテク、テニス練習器に驚かされるメイナード夫人、とげとげしいストーン夫人に対するタブスの態度とそのリアクション、メイナードのオフィスに飾られたニクソン大統領の写真、など)そしてナム戦話しと言う事で所々に挿入されるドアーズの楽曲の選曲センスなど、実に魅力的なエピソードとなっている。終盤、それこそ地獄の黙示録のように、川を遡上する・・・そして銃撃戦になると、ジャングル・・・・まるでソニーがナム戦に引き戻されたかのような演出が面白い。このエピソードには後日談がある。第3シーズンだったかな?
タブスは全編小型化したポンプアクションショットガンを使用する。先台は固定の細めのパイプだが、指がかかりやすくするためかくぼみがしつらえてある。メイナードの部下が使用するM16(XM177)はMGCのジンクモデルガン。セレクターもアップになる(実物とはセミ・フルの配置が違う)。ゆえに発砲シーンは無い。
このエピソードはかなり好きな話しだ。他にやはりナム戦絡みで、キャステロが主役で、「キリング・フィールド」の故、ドクター・ハイン・S・ニョールがゲストで出た話しも名作だと思う。これも第3シーズンか・・・・。