「キャリー」

古書店でパンフ発見。ユナイトの「パラサイコ」シリーズ第一弾だって知ってた?プロダクション・ノートによると「キャリー」の他「家」と「オードリー・ローズ」が「パラサイコシリーズ」なのだとか。今は巨匠の原作スティーブン・キングへの言及は解説での1行のみ。ブライアン・ディパルマ監督には「俊鋭」と冠がつく。キャストページではシシー・スペイセクパイパー・ローリーにスペースが割かれ、その他大勢としてジョン・トラヴォルタ、エィミー・アーヴィング、ウィリアム・カット、ナンシー・アレンがいっしょくたに取り上げられている。トラヴォルタが大スターになったのは周知の通り・・・それとて、一時は精彩を欠いていて、タラの「パルプ・フィクション」で大復活を遂げたのも周知以下略。エィミー・アーヴィングは「コンペティション」当たりはヒロイン格だったがその後は・・・・「キャリー2」にまで出て付き合いは良いが、役柄の結末は悲惨だった。元スピルバーグ夫人。ウィリアム・カットは「アメリカンヒーロー」でスターになったが映画俳優としては「ガバリン」がまずかった。ナンシー・アレンは「キャリー」の後ブライアン・ディパルマ監督と結婚、「殺しのドレス」や「ブロー・アウト」などに出た。後に離婚・・・・最近は精彩を欠いている様にも思えるが、ロボコップの婦警役も良かったし、最近(?)では「アウト・オブ・サイト」に出ていたが相変わらず綺麗だ。
「キャリー」はキング原作を上手く脚色、スケールダウンして良い映画化をしたと思う。DVDは特典も付いていて、一見の価値あり。僕はデパルマがこれの次ぎに撮った「フューリー」も大好きなのだが、世間様の評判は余り芳しくない様だ。
ディパルマの最新作はジェィムス・エルロイ原作の「ブラック・ダリア」だそうで、ディビット・フィンチャー演出と一時噂されていたものだ。ディパルマも大好きなので楽しみ・・・・ただ、見る勇気がなくて「ファム・ファタール」が未見なのは内緒だ。