「サバイバル・オブ・ザ・デッド」

ゾンビはやっぱりジョージ・ロメロ。前作「ダイアリー〜」も上映した映画館に、今度も馳せ参じた。
平日にもかかわらずそこそこの入り、やはりゾンビ映画は外せない・・・そんなゾンビー者の心意気か。
前作で主人公たちを襲った武装州兵が主人公。増え続けるゾンビーと戦いつつ、略奪者として生きることに徒労感を覚えた主人公面々が
ネット宣伝に誘われとある島に上陸。そこで待っていたのは生者同士の対立構造だった・・・・てな話を、割とのんびりとしたテンポで描く。
クソ田舎の「オラが街の権力者」同士の対立、という西部劇風のギミックは 主人公のメイン拳銃がSAAだったり、田舎武装集団の銃の中にウィンチェスター風のものが混じっていたりで相当意図的。だが かの「ゾンビ」や「死霊のえじき」、アクションに徹した「ランド〜」からは予算の面でもストーリーのパノラマ感も後退、舞台が島、ということで「ダイアリー」にあった展望もない閉塞感が、ちょっとたまらなく感じられた。
すでに高齢のロメロ監督が後何本映画を撮るのかは分からないが、次回作には更なる期待をしたい。

↑特撮グロ注意
出演者ではヒロイン(?)役の島の娘に注目で、「CSI・NY」にも出演しているが役名が「フラック」で、レギュラーのフラック刑事の関係者役だろうか?
http://www.imdb.com/title/tt1134854/