「サルバドールの朝」
http://us.imdb.com/title/tt0445691/
ムービー+。
60年代後半から70年代のスペイン、政府の圧制に抗する
若者が辿る革命への道・・・・しかし資金調達の手段は強盗、なのだ。
反政府グループとして名を売る一方、やはり政府の追及は免れず
官憲に捕縛される際 銃撃となってしまう。
結果 警官一名を殺害したとして死刑判決を受けた主人公の末路を
回想シーンと家族の有様、弁護活動などを絡めて描く。
史実の映画化・・・・だそうだが、スペインの歴史にも疎く映画を見た印象しか分からない。
映画では主人公が反政府活動をするシーンは 当時の流行歌を絡め
アクション映画風・・・ガイ・リッチー風に軽快に描いていて、それが
後半に行くに従い閉塞感のある演出となる。
ドキュメンタリータッチと言うより主人公の有様を中心にすえて描いている。
どこまで史実通りなのだろう?主人公に同情する看守は、独裁政権の手先となる
役人・・・・主に警官らの中にあって観客が安心できるキャラだが
(警官・・・と言うか、刑事はこの映画では徹底的に悪役で、終盤 主人公の妹にまで
ひどい暴言を吐く。醜悪で、ファシスト風の独裁を体現する造形だ)
彼が独裁政権に怒りをあらわにするシーンは、良いシーンだがいささかクサイ。
死刑制度がどうの、独裁政府がどうのと言うテーマを押し付ける映画とも思えなかったが
当時のスペインの 前近代的な処刑方法に驚く。即死すらさせないすさまじさで
今はスペインも欧州連合に加盟しているんだろうから死刑は廃止されたのだろうが
・・・・。
デモ行進が鎮圧されるシーンで、アイアンバタフライの「ガダダヴィダ」の、歌詞が
無い部分を上手く使用してBGMを作っていた。
それにしても何だ・・・・明け方に見る映画じゃなかったな。
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