「ランボー 最後の戦場」

http://us.imdb.com/title/tt0462499/
昨日シネコンにて。この年でランボーの新作を見ることになろうとは、と言うのが正直な感想。公開に先駆け某所で見たクリップがなかなか衝撃、是非に見たいと思っていた作品だ。タイくんだりで無気力に暮らす米人、ランボーの元にキリスト教系NGO団体が少数民族支援のためビルマに入りたいと遡航案内を要請、止めておけと断るランボーだが紅一点の熱意に何かを感じ承諾、その後この団体がジャングル一体を支配するビルマ政府軍の一部隊に拉致、今度は救出のため派遣された傭兵部隊を案内し、再びビルマ国内に突入する。
このときのランボーの行動の動機付けが薄弱に感じるのがこの映画の弱点か?そのほかにもなくてはならないシーンの欠落・・・というか、撮ったけどテンポと上映時間のために切ったのか?と思われる部分があり、この辺はDVDで確認したいところだ。実利だけの傭兵軍団、状況不利ならさっさとあきらめ帰還するつもりのところをランボーに「巻き込まれる」かたちで奪回作戦に突入するようにも見える。でも基本的には良い人ぞろい、なのも良い。少なくとも数年は平穏に暮らしてきた男、NGO案内時に起こったアクシデントが殺人マシーンのスイッチを入れたのか?捕虜奪還シークェンスも「全員救出しない」のがリアルだ。
「2」ではベトナム正規軍の精鋭&ソビエト特殊部隊、「3」でもソ連の精鋭と事を構えたランボーにとって、数で押すだけの烏合の衆でしかない今回の敵はちまちまトラップを仕掛けたり泥の中で何時間もアンブッシュする価値もない・・・・えいやっとばかりに大戦闘でけりが付く。暴力表現の極限を描けば反暴力表現となる・・・みたいなことがパンフに書いてあったと思うが、冒頭〜中盤の政府軍部隊の「悪逆」がすさまじすぎ、ランボー!やっちまえ!!と感じるのも事実。ラスト、ランボーの戦いが終わった、と見るかどうかは人それぞれ。
基本的には存分に楽しんだ娯楽編、「24」でひどい目にあったライアン・チャペルの土俵際での男の咆哮も見ごたえ。傭兵部隊の「スクールボーイ」とカレン族の道案内の青年が儲け役。悪の塊のような政府軍部隊の隊長役の俳優の来歴も衝撃。ランボーの悪夢として「1」〜「3」のフッテージが使用されたが(トラウトマン大佐も登場)その中で「1」の「採用されなかったラスト」が一瞬使用されたように感じたが・・・・この辺、DVDリリース後再見して確かめたい。
最近の戦闘映画の常か、戦闘シーンではカメラ視点がブレまくり、ディティールの詳細は分からなかった。今月号の「GUN」誌で使用されたプロップの詳細が一部分かる。あるシーンでランボーが使用するハンドガンが1911だったので少しほっとした・・・・ランボーグロックとかちょうしていたら・・・幻滅だよな。
追記・・・・「スクールボーイ」は「ブラックホークダウン」で腕にギブスをしたサイズモアを演じた。