「まるごと角川映画ベストテン」

日本映画専門チャンネル僕がチャンネルをつけたときは「人間の証明」の途中だった。
http://us.imdb.com/title/tt0076460/
封切り当時・・・凄まじいまでの宣伝攻勢だった。何を見たときか忘れたが、劇場で予告編・・・まだ中身が出来てなく、文庫本の表紙・・・・今のものと違う、当時の雰囲気のイラストのもの・・・をフューチャーし、「読んでから見るか見てから読むか?」とかました。映画がある程度完成してからはTVスポット・・・もう、「人間の証明」の宣伝は見ない日は無い、というくらいだ。空飛ぶ麦藁帽子、何度見たことか・・・・。映画は、俳優さんたちの演技合戦・・・たとえば、松田優作は優作のままで、棟据を演じてはいないように見える・・・が凄まじく、豪快な代物だ。原作には無いNY合同捜査、ジュリアーニが治安回復する前のやばいニューヨークだ。 岡田茉莉子の息子役、朝銀で全財産すった岩城滉一が優作&ジョージ・ケネディ(名演!)とカーチェイスまで演じる。東京では思うように撮れないので撮りたかったのだろう・・・出来が良いかどうかは別として。黒人青年は主題歌を歌ったジョー・山中。原作は終戦前日爆弾喰らった森村誠一の呪詛が炸裂したもので、その雰囲気は上手く映像化されていると思う。個人的には読んでから見たほうが良い、と思う。一度目のTV版では映画版では無視された犯人の次女をメインに据えた意欲的な脚本。毎回冒頭の終戦直後の棟据の回想がせつない。2度目のTV版は未見だが、米国人刑事を、「復活の日」でジョージ・ケネディと共演、監督の深作欣ニを「冷たいから河にはいらねぇ」と困らせたボー・スベンソンが演じた。
とにかく明日午前中くらいまでは角川映画をやるようだ。いまは「犬神家」を放送中。
追記・・・その後「野獣死すべし」。名作。優作の名芝居は今も真似され続ける。その後「野生の証明」。原作に大胆なアクションシークェンスを追加した大作。高倉健や野生軍団が演じる陸自特殊部隊が格好良い。パラグライダーのシーンは「?」だが・・・・。薬師丸ひろ子のデビュー作(だよね?)。舘ひろしの姿も見える。