「DENGEKI」

スティーヴン・セガール主演、DMX共演の警察アクションコメディ。お話しはともかくセガールの1911系ハンドガンの運用はリアル(っぽく見える)で、格闘分の不足は共演が補う。DMXのナルシーな演技が炸裂。コメディ担当は「トゥルーライズ」のトム・アーノルドと「シールド」の非情なギャング、アントゥァーン・ミッチェル役が印象的なアンソニー・アンダーソンセガールが無理やり暴力抑制セミナーに通わされるのは、まあ楽屋落ちみたいなものだ。主人公の上司は「マイアミバイス」「コラテラル」のブルース・マッギルに「コマンドー」のビル・デュークビル・デュークは監督もやる才人だが、貫禄が付きすぎて防弾チョッキから腹が丸出しなのが笑える。ラストの製紙工場の備品を使った格闘は相手が擬闘が得意なマイクル・ジェイ・ホワイトでなかなかの迫力。散弾銃が火力入れすぎでエジェクションポートから火ぃ吹いてるし。DMXのベルトを使った散弾銃のトリックシュートは「タイガー・オン・ザ・ビート」でチョウ・ユンファもやっていた。悪漢たちはHKのG36(か、その姉妹機)などを使うが、1人スタームルガーっぽいSMGを持っている奴もいる。
最近のセガール映画では総合的に完成度の高い映画だと思う。ただ、セガールのワンマンアーミィぶりが見たい人にはDMXとのアクションの振り分けが不満かもしれない。ちなみに監督の最新作は「ドゥーム」だそうだ。
楽しみにしていた「衝撃のラスト」がばっさりやられていたのがある意味「DENGEKI」的だった。

「DENGEKI」海外公式↓
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