「羊たちの沈黙」

昨晩フジ。残念ながら字幕。「ブラックサンデー」のトマス・ハリス原作。「レッドドラゴン」の続編で怪博士ハンニバル・レクターが前作以上にクローズアップされている。主人公もレクター逮捕時に発狂したグレアム捜査官からFBI女性候補生のクラリススターリングに変わり萌え度もUP。映画化はジョナサン・デミが監督。「タクシー・ドライバー」で何人かの人生を確実に狂わせたジュディ・フォースターが主演。レクターはアンソニー・ホプキンスが気持ち悪く快演。クロフォードをやるスコット・グレンが良い。ピッツバーグのシーンではゾンビ映画の巨匠、ジョージ・ロメロカメオ出演が嬉しい(「スターログ」などの読者だった人ならすぐに分かる)。デミの師匠、ロジャー・コーマンも出ているが今回の放送ではカットされてたかな?「ハンニバル」ではスィグを使っていた(原作では45オートをヤキ・スライドホルスターに入れて運用)クラリスだが「羊たち〜」では38口径の3インチ銃身リボルバーを腰に高く吊るすパンケーキスタイルのホルスターに入れている。ラスト近くでハンマーを上げて「シングルアクション」で撃とうとするシーン以外はカンペキ。(もっともこのシーンも新人捜査官、と言う表現かも知れぬ。)悪役、バッファロー・ビルは銃身上にベンチレーテッド・リブのついたでかいリボルバー。ちょっと細部は確認できなかったがフツーに考えてパイソンか?FBI特殊部隊の隊員の1人はスクィズ・コッカーのついたP7、あるいはその複列弾倉タイプのガンを所持。ピッツバーグのシーンでは全員リボルバーの制服警官による迫力あふれるブィルディング・サーチが見られる。SWAT部隊の隊員が持っているMP5Kは先台(?)の部分が長く見え、ひょっとしたら日本の「ファルコントーイ」のエアーソフト かも知れぬ。ポンプアクションなので前の部分が長く取ってあるのだ。「ハンニバル」も悪くないしジュリアン・ムーアも好きな女優だがやはりスターリング捜査官はジュディ・フォースターが完璧だった。原作でドン引きしたのも分かるが彼女が出演しなかったのはファンとしては残念だ。