「コブラ」

昔録画したVTRがだめになってしまったので今回の放送には期待していたのだが自分の好きな吹替えでは無かったので残念。劇場公開時見た時は「なんとつまらない映画」と思ったが、TVフレームと日本語吹替えで見ると何やら素晴らしい娯楽作。刑事映画の傑作「ダーティーハリー」への目配せはキャスティングで相棒ゴンザレス役はともかく「さそり」が何時暴れだすか最初見た時は緊張した。後に「俺がハマ-だ」でブレイクするデヴィド・ラッシュもチョイ役で登場。ナイフスラッシャーの悪役は昨日の「ターミネーター」にも出ていたので関東ローカルでは2夜連続でお茶の間侵入。ヒロインはブリジット・ニールセン(今何やってんだ?)でスライとは1時結婚していた。
スライは怒りだけが原動力で厭世的な主人公を好演。個人的には冒頭で人殺ししたあと家に帰ってからの一連の動きは何度見ても飽きない。ここでは銃(ナショナルマッチ?)の手入れシーンがあるが、45口径では無く9mmか38スーパーのプロップである事がわかる。ただファーストショットの銃口UPは45の大口径で撮って欲しかったな。そしてヤティマ。ヨーロピアンコンパクトSMGの傑作(だよね?)ヤティマティックはこの映画で大フィーチャーされた。日本のGUN雑誌でも特集されたけどコントロールが容易、とかなり誉めていたように思う。映画ではどでかいレーザー照準器を載せてスライがバリバリ悪漢を撃ちまくる。当時トイガンメーカーのWA社が給弾を電動で行うエアーソフトガンを出したけど、ちゃんと映画と同じ照準器も出していたはず。(ただ、レーザーでは無くスコープだったような…このへん曖昧。)
原作は女流作家のミステリ「逃げるアヒル」で映画とはほとんど内容が違う。同じ原作を映画化した「フェア・ゲーム」(これもなかなか面白かった)の方がまだ原作に近い。
実はDon.繁は今だに続編を待っているんだよ。スライがアクション出来る内に是非。ランボーはもたもたするうちにトラントマン死んじゃったし…。続編だと思って楽しみにしていた「デッドフォール」は続編では無かった。